オエッとしないどころか、寝てる間に終わるという伝説の胃カメラ検査

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内視鏡検査に行ってきた。いわゆる胃カメラ。「上部消化管内視鏡」で、食道・胃・十二指腸の検査である。

30歳の時に人間ドックでバリウム検査で「胃潰瘍痕が認められる」との事だったので要再検査。会社の斡旋している人間ドックの病院はヤブヤブで評判なので、せっかくなので別のところを探す。

家系で胃腸は強くないことはわかっているし、性格的にも職業的にも胃腸に負担がかかり易いことは自覚している。人間ドックをやった時にはまだ仕事が忙しかったので先延ばしにしていたが、最近チーム編成が変わったので整理もかねてちゃんと計画して検査に行くことに。

胃カメラは「辛い」と団塊ジュニア層の先輩達から聴いていたのでビビっていたのだが、大学同級生のssmさんが「寝ている間に終わる」という信じられない伝説のような内視鏡検査を受けていた事を知る。


しばし待っていると、

いつものうさんくさい医師が登場。

そして点滴に麻酔薬(鎮静剤?)を注入。



……。



目が覚めたら、終わっていた。

いきゃめら:嫌blog

寝てる間に!?

これならそんなに「オエッ」としない。(富士フイルムの開業医向け情報提供サイト 診空間 | これならそんなに「オエッ」としない。経鼻内視鏡) ていうのはCMで聴いたことあるけど、寝てる間に…。そんな夢のような魔法が存在するのだろうか。

早速、色々調べてみたら近くに実施してる病院が数件見つかる。よかった。伝説じゃなかった。数件の病院の評判を調べて、適度によさそうなところを選び電話を入れる。電話で予約状況を確認すると、3、4ヶ月待ちとのこと。そりゃ待つよな…。絶対楽だし。

早速人間ドックの結果を持参してクリニックに初診に伺い、問診を受けて予約する。人間ドックの結果を見て開口一番叱責しつづける先生。ハートマン軍曹を頭に思い描きながら、怖いなあサーイエッサーと思っていたら「私は厳しいことをこれから何度となく言うと思うけれども、君が完治するまで最後まで責任をもって診ます」と泣けるセリフを挟んでくるアメとムチタイプ。よろしくお願いしますとお願いをする。










※動画はイメージです。

では血液検査を受けてくださいということで肝炎の感染を確認するために処置室に。処置室で看護婦さんに「びっくりしたでしょう」と慰められる。ハハッ、ワロス

さてそこで数カ月先の検査を申し込み、その日が来た。

前の日の夜から断食、水のみ。いつの間にこんなに食欲が増えてしまっていたのだろうと思いながら、若干ふらふらしつつ再度病院に向かう。検査処置室の前には寄り掛かることのできる個別のソファーがあり、そこで胃洗浄の薬と、喉の麻酔の薬を投与される。喉の麻酔が効いたところで処置室に連れられる。ハートマン軍曹先生は奥のほうで緊張した面持ちで無言でカルテをみつめている…。頼みましたぞハートマン軍曹…。看護婦達に導かれるまま、ベッドに横たわり、心拍・血圧測定器を指に装着され、口を開けっぱなしにするためのプラスチックを噛まされる。看護婦からいくらかの説明があり、これから鎮静剤を左腕静脈より打つとのこと。

これか、これが伝説の人工ラリホーマか。どういう感じで眠気が襲ってくるのだろうか…などと考えながら、「チクッとしますよ」との看護婦の声が聞こえたので、ラリホーマにかかる感じを記憶するためいつも以上に五感を研ぎ澄ませる。チクッとした。さあ、ラリホーマよ、どうくるのか。何も感じないな…と5秒くらい思った次の瞬間!!ビクっと気づいたら、先程の処置室前のソファーに横たわっていた。

目が覚めた僕に看護婦が「終わりましたよ」と声がけしてくれる。時計をみたら、いつの間にか40分経過していた。こいつがラリホーマか…すげーものを味わったぜ。などと考えながら先生に検査結果を聞きに伺う。「ピロリ菌無し」「表層性胃炎あり」「胃〜十二指腸にかけて潰瘍、痕なしで綺麗だった」との事。表層性胃炎は症状のある場合のみ投与すれば十分で、今回の検査で胃から十二指腸にかけては問題ないことが明らかになったとの事。

よかった…。人間ドックの病院はヤブでよかった。

先生曰く、結腸・直腸の方が心配であるから、検査を受けるようにとのこと。というわけで、次回は下部消化管内視鏡withラリホーマを受けることとなった。