フリー経済学入門【知らないではすまされない! 世界を支配する「フリーミアム」の解説書】

■「基本全員参加」と「強制参加」の違い

レクリエーションの一貫として、「本部長を奉ろう飲みニケーション」をやるので参加して下さいと連絡があった。へぇ。社内でも評判の悪さで指折りの逸材として有名な本部長。誰が言い始めたんだそんなこと…と思っていたら、ご本人が発動されたそうである。やれやれ…老害の始まりか…そろそろ老人ホーム化か。そんな呆れた感情が発動する暫時の暇をゆるさず、そこには衝撃の一言が添えられた。「基本全員参加」。その文言で僕のトラウマが爆発した。「あ」に濁点がふられた文字の連呼って感じのやつ。



「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”」。「あー近いうちにこの会社は潰れる可能性が高いんだ…」と自分の未来を憂いて絶望が僕の体を走った。



■「基本全員参加」と言った時点でレクリエーションではない

辞書を引くと、「レクリエーション」とは「仕事や勉学などの肉体的・精神的疲労をいやし、元気を回復するために休養をとったり娯楽を行ったりすること。また、その休養や娯楽。」とあった。万が一、それが娯楽として成立していたとしても強制力が働いた時点で、癒しの効果はない。そんな言葉の矛盾があることなんか僕がワザワザ言い直さなくっても、言われた事の虚しさを語感で、右脳で、全員わかっている。「これは楽しくないことがザックリザックリほぼほぼFixですね」と。

前にいた会社で、行われた総決起集会、大キックオフミーティング、ソフトボール大会などを思い出してしまった。社会主義を成立させるためのツールとして斯くの如きイベントは発動される。総決起集会が行われる前に出欠状況を伺う回覧が来た。速攻「参加しない」にマルしたら部長から呼び出し。「みんな参加するのだからお前も考えを改めたらどうかね。」そうか、これは参加しなくちゃいけなかったのか。私は参加した。そして、交通費精算を申請した。その申請はすぐ取り下げられてこうメッセージが書かれていた。「総決起集会は皆さんの善意で参加してもらっているので交通費は支給できません」。

ソフトボール大会が行われる前に出欠状況を伺う回覧が来た。速攻「参加しない」にマルしたら部長から呼び出し。「みんな参加する(以下略。


社会主義の押し付けをごまかすな

さきほどの本部長奉ろう会の通達で、僕は辛抱たまらず「それは強制ということですか?」と聞いてしまった。そしたら「強制ではない」と。そして間髪入れず「君は参加しないんでしょ?」。

「基本全員参加」と「強制参加」の違いって?小倉優子のこりん星のお食事って? powered by ココログ

「会社なんだからさ」=「お前だって団塊老害社会主義国家の一員だろ?」と言われるかもしれない。「ゆうこりんだって、もうそろそろそのネタで食っていくの正直キツイ」って思ってるかもしれない。確かに私は国家社会主義者だし全体主義ユートピアだ。しかし、バカな洗脳者に付き合うほど暇ではない。まっとうで科学的な洗脳者に対して失礼だ。エセ洗脳だったらピザ江原の方がまだ筋があるだろ。だからあんなにパツンパツンに太ってるんだろ。私に大変に都合のいい国家にてのみ社会主義なのが理想なのであって、頭の悪い者達のルールに夢描いてなどいない。騙すんならもっとわかんないようにやってくれよ。本当の洗脳ってやつをさ。「扶養手当」とか「住宅手当」だとか「なんとかかんとか手当」とかあるじゃん。そういう全力でフリーミアムな方法で洗脳操作してくれよ。本当、頭悪いのは嫌なんだよ。

一番本部長らにイイたいのはこれだ。「お前らそれで飯を食ってるんだろ?」

さてそんな本部長な人達にオススメしたいのが、この本。



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おすすめ平均
starsおもしろいが役にはたたない
starsフリーの恐ろしさを知った
stars良書です
stars苫米地先生もそろそろいい加減ししたら
starsこれからの時代に絶対必要な知識

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苫米地英人といえば「トンデモと認知される前までのドクター中松」的なキャラとして認知しているのだが、最近話題になってるんだか強制的に話題にされてるんだか謎な「フリーミアム」に彼の「煽り視点」で解説しているのがこの本。どんな印象を受けるかはアマゾンのレビューの極端な反応の通りだが、「ムー」的なノリで読めるので妄想を広げたり、MMRゴッコを飲み会とかでやるのに最適な酒の肴となるだろう。この話で飲み会やろうぜ!え?参加者なし!?