「ここギコ!」の人が涙も出ないような状況になっていることについて

「ここギコ!」のブログはGPSロガーデータで遊ぶ時にいろいろ参考にさせてもらったサイトで、RSSリーダーにも登録して購読しているサイトなのだが、最近リアル涙が出た記事があった。


そういう苦悩をしていても、それを理解も評価もしてくれる人がチーム内にも社内にも1人もおらず、興味があるのはその場限りの外形仕様と工程だけだ。

今どういう状況?あとどのくらいでできる?しか興味を持ってもらえない。

ひたすら孤独だ。


一方で、1人の技術に対し4人もいる企画の方は、クラスタして和気藹々と楽しげに作業をしている。

相談しあって、1つのHTMLテンプレ上の文章を書くのに、2-3人がリアルタイムに言葉を寄せ合って書き進めたりしている。

ペアプログラミングならぬ、ペア(トリプル?)ライティングだ。

いや、お互い相談したりチェックしながら作業するのは大事だし、効率のいい方法でやってくれればいいのだが。

ただ、


* 少しでも間違っていれば致命的なサービス障害を起こす

* 管理するファイル数は3ケタ台

* サービスが動いている間はずっと使われ続ける


開発作業が、相談する相手もなく孤独に全部背負い込んで黙々と作業しているその周りの席で、別に大事じゃないとは言わないが、


* 別にちょっと間違っていたってサービスが止まるわけでも致命的な損害をこうむるわけでもない

* せいぜい管理するファイル数は2ケタ台

* キャンペーンの期間中だけ表示されて後は捨てられるだけ


の「たかが文章」に何人も集まって楽しく和気藹々と作業されているのを見聞きすると、別に彼らが悪いんじゃなくて体制が悪いのは判っているのだが、多義的なイライラが積み重なって、追い詰められてる精神状態で正直に言えば、マジで全員の顔面に蹴りを叩き込みたくなってくる。

加えて、ジョエル・テストでいうところの「プログラマは静かな労働環境にあるか?」が守られていない意味でも、また俺自身が本当は完全な実装者というよりは、自分のアイデアを活かした企画がしたいと考えている意味においても。

ストレスで持病の手は動かなくなったり、また抗うつ剤飲みはじめたりしてるのも、むべなるかなです。

[From ここギコ!: 人員がクラスタ化できている職場と言うのはうらやましい そろそろ限界です]

私自身もびっくりするぐらい似たような状況になったことがあって、涙を流さざるをえない。これほど具体的に孤独さを綴れる状況というのは、もうすぐ灯が消えそうだという事を物語っている。いや、もう消えているかもしれない。心はもう既に折れていて、惰性のみで推進している状況かもしれない。そういった事を考えると、走馬灯のように色々な出来事がよぎる。あの時、どのような人が助けてくれて、どのような人が心を逆撫でしたかを私は一生忘れないだろう。過去についてぐちぐち言うのはあまりよくないと思うけれども、あのどうしようもない孤独感に置かれた続けた経験が私の直近4年間で得た教訓であり、これからの仕事のスタイルを決定づけたと言っても過言ではなかろう。それはその経験を経たものでないと実感として通じない。「あのころは大変だったね」と言われてその孤独感に襲われた経験のある者とはわかり合えるが、口先だけで同情する者には殺意を覚えるであろう。出来る事と言えば、同じような状況にならないように配慮しつづける事だけだ。