翻弄された4年間

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この4年間1つのプロジェクトに翻弄され、それがやっと終焉を迎えた。長かった。本当に長かった。Web3層アプリの世界では、なかなか1つのプロジェクトが完結することがない。

振り返ってみると一番辛かったのは中盤。弾薬が尽き、霧以上の真っ黒な暗雲の中、体力の限界と戦いながら朦朧としていたころだろう。ブログのエントリで言うと「最悪の誕生日」のあたり。こういうときブログは便利だな。正直、そこで逃げ出したくなった。そういう毎日が続いていた。誰も助けてくれない。罵倒される毎日。会社の限界を知ると共に、自分の限界も痛感したあの日々。終わりの見えない毎日が一番辛いという事をその時、本当の意味でわかった。

でも、逃げたら後の自分の人生に申し訳がたたない。なによりそれまで支えてくれた妻と子供に対してそんな父では情けない。そう自分にいいきかせながら、耐え抜いた。空気が変わったのはそれから半年位してからだったと思う。空気が変わってからは淡々と作業をこなしていけばよかった。こなす事にこれほど実感を得たのは初めてだった。

僕はあのとき、その半年で誰が助けてくれて、誰が自分を詰ったか、誰が逃げていったかをハッキリ覚えている。でもインパール作戦のように、助けてくれた人は報われず、逃げだして行った人はもてはやされている。

一方でこのプロジェクトは自分の責任において「完遂すべし」と決め、それが終わりを迎えた今、自分の中にはぽっかりとした穴が開いている。この後何をしようか、どこに行くべきか、一気に力が抜けてしまって、そういう気持ちがうまれてこない。丁度、歳も30だ。駆け抜けた20代としては上出来だっただろう。

また環境を変えるいいタイミングなのかもしれない。