金曜の午後にもなれば逆鱗は肥大しがち

今日はあるシステム概要設計の提案プレゼンだった。
子一時間の僕の説明が終わり、プロデューサーである広告代理店の彼はすぐさまこう言った。

「いつも御社のエンジニアさんのお話はわかりやすくて感動します。」

僕はこの言葉を聞いた瞬間、髪の毛が逆立ったかと思うほどの電流が体に走ったと同時に下記ストリームが頭を駆け抜けた。

広告代理店に限らず、仕事をとってこれる企画・営業の人というのはミクロンも賛辞の心を持っていないにも関わらず、こういう台詞をさらりと言うのだ。しかも極めて自然にだ。あーもう。こいつらは金(売り上げ=成績=ステータス)と女と今夜のイラン戦サッカーの事しか考えていないに決まっているのだ。そういうDNAのやつらなのだ。そうさ、その机に広げている機能てんこ盛りのクリエ。そんなもの格好つけるのに使っているだけなのだ。palmウェアはデフォルトインストールされてるやつしか使ってないに決まっているのだ。馬鹿野郎。シネシネシネシネ。

僕の妄想かもしれない上記のような無用な怒りの雪崩を必死に隠しつつ、こちらも笑顔でこう言わなければならない。

「恐縮です。」

嗚呼、息子よ。
君はこの広告代理店の彼のようになるな。

いや、なってくれ。