amazonマーケットプレイスで設定する最低設定価格はいくらが妥当か

メール便なら300円。冊子小包なら400円?500円とすれば妥当だろう。

amazonマーケットプレイスでは出品時に指定できる販売金額から配送料が上乗せで支給され、手数料が差し引かれる。たとえば1279円の本を販売した場合の金額はこのような内訳になる。
====================
¥1279 商品小計
¥340 配送料(前払い)

¥1247 出品者への支払い金額
====================

ではこの差し引かれる手数料\372はどのような内訳かというと
====================
販売価格×15% \191.85=\192
成約料金(定額) \100
配送手数料(定額) \80(CD/ゲーム\140)
====================
といった具合だ。大体売上の30%程度を占めるようになっている。
すなわち、国内送付向け本の場合の設定販売価格は
====================
販売価格+340円ー(販売価格×15%+100円+80円)
=販売価格×85%+160円
====================
となる。

ちなみに大口契約であるプロマーチャント契約をすると月額4900円で成約料金の100円が免除される。なので月当たり50冊以上の販売実績がある場合がプロマーチャント契約のゲインラインとなる。しかし、当方はそんなに販売するほど在庫を持っていないので、非プロマーチャントな場合で考えてみる。

主な仕入れ価格である105円の本を販売するための原価割れしない価格(※梱包代40円として)は下記方程式から
=====================
売り上げ=仕入
入金額=仕入れ原価+梱包代+配送代
販売価格×85%+160円=105円(仕入れ価格)+40円(梱包価格)+80?340円(配送料金)
=====================

これより最低販売価格は
メール便: 80円 最低販売価格=(225-160)/0.85=37円
メール便:160円 最低販売価格=(305-160)/0.85=171円
冊子小包:340円 最低販売価格=(485-160)/0.85=382円
となる。

利益となる手間賃は1冊100円くらいは取りたいので、メール便なら300円。冊子小包なら400円?500円とすれば妥当だろう。50冊売って最低でも5000円以上の利益が見込める。というのは仮の話で、実際の販売価格は平均で1冊あたり700円付近で大体送料は160円だから、平均利益は700×85%+160-(105+40+160)=450円位。なので10冊売れば月5000円くらいの利益にはなる。アタリを引けば4,5冊で5000円の利益になったりもする。そんな感じ。

ちなみにプロマーチャントになれば
=====================
メール便: 80円 最低販売価格=(225-260)/0.85=-41円→つまり1円出品でも儲かる
メール便:160円 最低販売価格=(305-260)/0.85=53円
冊子小包:340円 最低販売価格=(485-260)/0.85=179円
=====================
と、グッと値頃感が出る。メール便80円本に至っては1円でも利益が出てしまう。amazonマーケットプレイスに出ている1円本はこういうからくりだったわけだ。

それにしても毎月在庫の10%前後が売れると仮定すると、50冊売るには500冊以上の在庫を抱えるわけであり、かなりのスペースが必要になると思われる。具体的には本棚3棚分かクローゼットにコンテナ3箱分位でおよそ1平米の占拠だろうか。40平米10万円くらいの家賃だとすると月あたり2500円の経費がかかることになるので1冊あたり50円くらいの利益を上乗せする必要がある。50冊売るようになれば月の収益は数万円代になり、手の空いている主婦を動かせばちょっとした面白小遣いになろう。こういうトランザクション系の仕事が好きな人じゃないと無理だと思うけど。