女性専用車両を訴える夢をみた

普段から「女性専用車両」に納得がいかなかった僕は、ふと飲み屋で知り合った国選弁護人をやっているという安田という弁護士と意気投合し、「女性専用車両」は公共性を著しく損なっているものとして東京メトロ等を相手取り法廷に訴えた。今冷静に考えてみると多分該当する法律は現実には存在しない気がする。

東京メトロなどとやり取りをするうちに、彼らは導入前の時点では痴漢関連のクレームや事件処理で苦労しており運用の取り回しがきかずに苦労した末「女性専用車両」の設置に踏み切ったということがわかってきた。流れ的にはさもありなんという形で進行し始めたので安田氏の提案で「女性専用車両」の代わりに「淑女専用車両」とする事を条件に和解に持ち込んだ。余談として「処女専用車両」としてバージンレコードと提携してみてはどうか、宮崎あおい蒼井優などをCMに起用した「少女専用車両」と銘打ってはどうかと言ってみたが、それはただのお前の趣味だろうと安田氏に怒られたりした。

数カ月の準備期間の後に「淑女専用車両」に名前が変更された車両が導入された。リニューアルセレモニーには友近が起用されていて例の如くバリーヒルズの物真似をやっていた。何故かセレモニーに参加していた僕は蒼井優タンとかに会えなくて残念だなと思っていたが、逆にあの友近のほうがブラックミーニングが醸成されて目的達成度合いは高いかもしれないと納得していた。

予想していた通り、導入後の利用状況は以前の「女性専用車両」の状態と何も変わっていなかった。だけれども僕は満足していた。かかるべきイメージの払拭には効果があると感じていた。そう、僕はその夢の中では姿格好も心も女として存在していたのだ。