人生行路難し

大学の同級生の墓参りに行った。

長い長い電車にゆられ延々とループする曲をiPodで聴きながら彼との出来事を思い出し、一人茫漠とした時間を過ごしながら皆の待ち合わせ場所に向かった。待ち合わせ場所で皆に会うと、いつも飲み会の時の集まりと変わらない雰囲気に思えた。今思うと、そう思いたかったんだと思う。

果てしなく広々とした墓地の片隅に墓があった。

人生の機微はあらゆる面で連続する。そのうちの幾らかのベクトルがある一定の確率で脅迫的な勢いをみせたとき、それを制止できるか、否か。家庭を持つという事はそういうことであり、ただひたすら、次の世代へそれを繋げていくのである。と。

人生行路難し。なれども謳歌できたと言える一生を生きたい。そう思った。