ショッキング

散髪に美容院。

僕は美容院がちょっと苦手だ。
お姉さんやお兄さんと、本当に他愛も無い話をしなくちゃならんからだ。おねいさんやおあにいさんだって、話したくもないのに話している。みんな不幸だ。

それにもましてショックだったことは、担当してくれたおねいさんが映画の話をしてくれたときである。

ねい:「I am Sam 観ました?」
ぼく:「あ、ええ…」
ねい:「感動的でしたよね〜」
ぼく:「あ、ええ…」
ねい:「ひとつどうしても気になることがあったんですけど…」
ぼく:「あ、そうなんですか?どんな?」
ねい:「あの主人公は女の人を犯した方なのか、犯された方なのか なんですけどぉ」
ぼく:「あぁ、どうなんでしょうねぇ…」
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もういいや。なにもかも。