PPPoEマルチセッションをどう使うか
会社の同僚と「一体どのプロバイダが安くてウマーなのか」的な話題が出て、「どこのプロバイダをお使いですか?」と聞かれたので…「三つのプロバイダと契約してる」と言ったら、なんか「愛人のいる多妻夫」的な視線を感じたり感じなかったり。プロバイダマニア。
その返事をする度に「何に使うの?」と言われるのでまた言われた時のためにまとめておく。
結論としては、一つのプロバイダ契約で無理に複数のセグメントを設けるより、低価格で手軽に複数のセグメントをセキュアに使い分けられるという点にある。と思ったけどまぁふつうの人はそこまでやらんわな。
■ベースはフレッツの商品特性と光の低価格化
e-access等と比べてフレッツADSL/Bフレッツのメリットは、まず、一つの回線で同時に複数のPPPoEセッションを同時に張れる点である。つまり複数のプロバイダに対して同時に接続が可能。なんでそれができるようになったのかというと、フレッツスクウェアというNTTがコンテンツプロバイダになって配信する動画サイトがあるからその接続手間を省いて、できるだけ見てもらおうという魂胆だと思う。ちなみに僕は見てない。
第29回:PPPoE 2セッション同時接続可能になったフレッツ・ADSLを検証@bb.watch.impress
10月1日から、NTT東日本、西日本が提供するフレッツ・シリーズの同時接続セッション数が拡張された。これでフレッツ・ADSLなどでもPPPoE 2セッションの同時接続が可能になったことになる。果たして2セッション同時接続のメリットはあるのだろうか?
かつ各プロバイダの提供メニューにある「withフレッツ」と名のつく商品はプロバイダやNTTがフレッツと抱きあわせようとして戦略的な価格を設定している。YahooBBのADSL最安の時代は既に5年前くらい過去の話で光に関しては光withフレッツが最安のはず。ADSLはe-accessとかの方が安いけど。NTTはどうにかして光に移行させたいらしいのでそこの旨みを逆手にとる。
また、抱きあわせではなくフレッツ網の上に乗っかるタイプのプロバイダ契約のみ対応している会社はいくらかある。多分、プロバイダ乗り換え需要を狙ったメニューだと思われる。というわけで「withフレッツ」の最安キャンペーンを張り出してる最安プロバイダ(3000円?)とプロバイダ契約だけで乗っかるタイプ(500円?)でもう2つ契約して、合計3つのプロバイダと契約している。Bフレッツでは上記の記事のとおり、デフォルトで2つまで同時接続が可能なのだが、フレッツ・セッションプラスでオプション料金(315円@東日本)を支払うと同時接続数を追加できる。合計5000円/月程度。
さて本題の三つのプロバイダの使い分けだが、以下のように使っている。
・FreeSpotセグメントA
NintendoDSなどWEPしか喋れないデバイスで無線LANを使いたい用のセグメント。またフォネラになるためにFONを解放しているので、それ用にも使っている。あとWiiとか。無線から進入・盗聴されてもこのセグメントの被害だけで済む。友達が自宅に来たときなどもこのセグメントを解放する。
・グローバル向けセグメントB
自宅サーバー/開発サーバー、(持ってないけどHDDレコーダーとかロケーションフリーとか)IP家電などに利用。VIPを永続的に晒すセグメント。データ配信したり、クローリングしたりとアップリンク・ダウンリンクを両方ともよく使い、DMZ的に使うセグメント。
・プライベート向けセグメントC
通常のPC利用に使うセグメント。ダウンリンク優先。ニコ動とかニコ動とかニコ動とか。あとWPA2でiPodtouchやら無線LAN経由でPC利用する際に使う。ログイン関連が必要なWebサービスを使いたいときのセグメントはここで。
一番有用なのは、プライベート向けセグメントCのプロバイダが落ちた時にすぐ別のセグメント経由で接続できるという点。時々ルータやアクセスポイントが落ちる事があるので、それを調べるために別のセグメントがあらかじめあるのは役立つ。
また、グローバルセグメントBとプライベートセグメントCの間でファイルのやりとりをしたい場合があるのでセグメントBに対してグローバル経由でアクセスしていたけど面倒になったので、それぞれのマシンにもう一本Ethernetを敷いて、共通のNASセグメントを経由してファイルをあれこれしたりしている。
とこんな感じ。書いたら今まで説明できなかった事を文章にできてスイーツ脳だった頭がスッキリした。